【完全保存版】子ども・高齢者向け防災グッズカスタマイズ一覧|命を守る「やさしい備え」とは?

はじめに:防災グッズは「誰のために、何のために」用意するか?

「非常持ち出し袋」はあって当然。
けれど、その中身は**“誰が持つか”で大きく変わる**ことをご存じですか?
• 大人用の一般的な防災グッズは、重すぎて子どもが運べない…
• 高齢者には、暗い中で小さなライトが見えにくい…
• トイレや衛生グッズが子どもサイズになっていない…

本当に必要なのは、「家族一人ひとりに合った防災カスタマイズ」。
この記事では、防災士・元消防職員の視点から、「子ども」「高齢者」それぞれに最適化したグッズと備え方のポイントを徹底解説します。

子ども向け防災グッズカスタマイズ(乳幼児~小学生編)

① 軽量・小型の非常持ち出しリュック

✅ 理由:子どもが背負える重さ(体重の10%以内)で構成
✅ 中身の例:
• 小型LEDライト(ボタン式・首掛けタイプ)
• 水500ml(重すぎる2Lは✕)
• 子どもサイズのマスク・下着
• お菓子(ラムネ・ビスケット)※ストレス緩和・血糖維持
• 折りたたみレインポンチョ
• ホイッスル(名前・住所シール付き)

📝ポイント:好きなキャラのリュックを使うと、持ちたがる心理的効果も。

② オムツ・おしりふき・粉ミルク(乳児・幼児向け)

✅ 備えるべき理由:
• 避難所では入手困難
• 支援が届くまでに時間がかかる可能性

✅ 具体的に必要なもの:
• 3日分以上の紙オムツ
• 個包装のおしりふき
• 哺乳瓶と液体ミルク(常温保存可)

📝注意:オムツサイズ・月齢に応じて半年ごとの見直しを。

③ 絵本・ぬいぐるみ・玩具(心のケア用)

✅ 理由:災害時は子どもも強いストレスに晒される
✅ 推奨アイテム:
• 軽量な布絵本
• 折り紙・ミニパズル
• お気に入りのぬいぐるみ1体

📝備えの極意:「命を守るだけでなく、心も守る」ことが防災。

④ 名前タグ・迷子対策グッズ

✅ 理由:混乱時に親と離れるリスクがある
✅ おすすめ対応:
• 名前・緊急連絡先・アレルギーの書かれたタグを服やバッグに
• リストバンド型の情報カードも有効

📝災害教育:事前に「迷子になったらどうするか」家庭内で訓練を。

⑤ 子ども向け簡易トイレ・衛生用品

✅ 理由:大人用トイレはサイズが合わない、怖がることも
✅ 具体的な備え:
• 小さめの携帯トイレ(キャラクター柄が効果的)
• 子ども用歯ブラシ、ウェットタオル
• 絆創膏(キャラ付き)

高齢者向け防災グッズカスタマイズ(65歳以上)

① 軽量&肩掛けタイプの非常持ち出しバッグ

✅ 理由:持ちやすさ・取り出しやすさが第一
✅ 中身の工夫:
• 500ml水×2
• 高齢者向け補助食品(ゼリー・おかゆ)
• 糖尿病・高血圧・透析などの治療履歴メモ
• お薬手帳のコピー

📝ヒント:カート式・キャリー付きバッグも選択肢に。

② 持病対応グッズ・常備薬の予備

✅ 最優先事項:
• 持病の薬:最低3日〜1週間分
• 飲み忘れ防止ピルケース
• 胃薬・湿布・眼鏡・補聴器電池

📝ポイント:かかりつけ医の連絡先をカードで記載しておくと安心。

③ 防寒対策(体温調整グッズ)

✅ 理由:高齢者は寒さに弱く、低体温症のリスクが高い
✅ 備えておきたい物:
• アルミ保温シート
• 使い捨てカイロ(低温やけどに注意)
• 靴下・帽子・ネックウォーマー

📝寒冷地の方:断熱シートを座布団として備えるのも効果的。

④ 読みやすいライト・音が大きいラジオ

✅ 工夫点:
• スイッチが大きいタイプ
• ラジオは音量・日本語表示のもの
• 手回し充電器の操作も簡単な製品を選ぶ

📝おすすめ:ボタン一つでSOS発信できる警報ブザー付きライト。

⑤ 避難所生活に必要な「安心グッズ」

✅ 避けたい困りごと:
• トイレが不安/他人の目が気になる
• 床で寝るのがきつい/騒音が苦手

✅ 備えておくと良い物:
• ポータブルトイレ or 吸水パッド
• アイマスク・耳栓・座布団
• 軽量クッションマット

📝サポートを受けやすくする工夫:
• 要配慮者カードをバッグに入れておく
• 市町村の「個別避難計画」への登録も忘れずに

家族全体で考える「防災グッズのカスタマイズ術」

✅ まとめ買いではなく、“分けて持つ”
• 家族全員で、役割分担して防災グッズを複数に分散
• 子どもは軽量品、保護者は水・食料など重いもの
• 高齢者には体調・機動力を考慮した中身を

✅ 年に1度の“防災棚卸し”を家族で行う
• 9月1日の防災の日、または元旦などに見直し
• 賞味期限・サイズ・生活環境の変化に対応する

おわりに:「備え」は“ひとりひとり違っていい”

防災グッズに“正解”はありません。
あるのは、「その人にとって、本当に必要なものかどうか」です。

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