日本は「地震大国」と呼ばれるほど地震活動が活発な国。
この記事では、地震の基礎・今後の発生確率・具体的な備え・防災グッズ・地震保険までを、信頼できるデータとともにまとめています。
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① 地震の基礎知識
地震とは?大きく分けて2種類
1. 活断層型地震
陸上にある断層がずれることで発生。局地的だが震度5以上が起こる恐れあり。例:阪神淡路大震災は断層型。
2. 海溝型(プレート境界型)地震
海底で起こる大地震。マグニチュード8~9級で津波を伴うこともある。南海トラフ巨大地震や東北のような海溝地震が代表例。
震度とマグニチュードの違い
• マグニチュード(M):地震そのもののエネルギー量
• 震度:人や物がどの程度揺れたかを基に評価(震度0~7) 
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② 今後予想されている日本の地震確率
活断層型地震の30年以内確率
活断層の長期評価では、発生確率が下記のように評価されています:
ランク
30年以内の地震発生確率
Sランク
3%以上
Aランク
0.1~3%未満
Zランク
0.1%未満
Xランク
不明・すぐ発生の可能性あり
→ 活断層がある=どこでも地震が起きる可能性がある点は忘れないでください 。
海溝型地震(南海トラフ・東日本など)
• 南海トラフ巨大地震:今後30年以内で約80%の高確率 
• 首都直下地震:同じく70%程度 
• 日向灘周辺地震(M7級):30年以内に70~80%(M7.1〜7.5) 
→ 専門調査結果が示す「かなりの確率」ゆえ、備えは逃せません。
日本全体の地震リスク
• 過去1年間(2024年)だけで、「震度4以上」は107回、「震度3以上」は398回発生 。
• たとえ小規模でも、頻繁に揺れている状況に変わりありません。
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③ 地震に備えるためにできること
◆ 日常的にできる「3つの備え」
1. 耐震化:住宅の耐震診断・耐震補強を実施。
2. 家具の転倒防止:家具・電化製品は固定・耐震用品で地震対策。
3. 避難ルート確認:ハザードマップの確認と家族で共有、地域の避難所も把握。
◆ 非常持ち出し袋(最低3点セット)
• 水(1人1日3ℓ × 3日分)
• 食料(アルファ米、カンパンなど長期保存可能食品)
• 懐中電灯・ラジオ・予備電池
その他にも、必要に応じて…
• 救急セット・マルチツール
• 衛生用品・簡易トイレ
• 重要書類(コピー含む)・現金
• モバイルバッテリー・防寒具
◆ 家族と訓練・共有を
• 家族で「集まる場所・連絡方法・役割分担」を話し合い
• 家ごとに家具固定・窓の補強確認を定期的に実施
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④ 地震に備える防災・減災グッズ
おすすめアイテム例:
• 転倒防止グッズ:家具用突っ張り棒、L字金具
• 非常食・水:5年保存のアルファ米・乾パン、水5ℓ携帯パック
• 多機能ライト:手回し充電・ソーラー・ラジオ付きLEDライト
• 緊急用トイレ・簡易シーツ
• 携帯工具セット(マルチツールなど)
• 乾電池使用の懐中電灯、モバイルバッテリー
※ホームセンターでセット販売されている「防災セット」も初心者には手軽で効果的です。
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⑤ 地震保険について理解しよう
◾ 地震保険の基本
• 火災保険とは別扱いで、地震・噴火による被害は対象外。
• 単独では加入できず、火災保険にセット形式で加入が必要。
◾ 補償範囲と注意点
• 1世帯あたり最大500万円まで(建物/家財それぞれ)。
• 地震による火災・建物倒壊・修理費用・家財が対象。
• 免責金額なし、共済組合の補償とほぼ同等。
• 保険料はリスクに基づき、地域・建物構造によって変動。
◾ 加入のタイミングと見直し
• 新築・中古両方で加入可。住宅ローンを組む際の加入推奨も一般的。
• 定期的に保険見直しし、**時代に即した補償内容の確認を。
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⑥ まとめ|“今からできる備え”が命を守る
今年、南海トラフや首都直下の巨大地震は70〜80%の高確率で起こる可能性があり、小規模地震も日常化しています  。
「地震はいつか来るものではなく、明日来てもおかしくない」状況です。
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